Yahoo!ショッピングの検索結果

Yahoo!ショッピングの検索結果は独特です。「USB3.0 3TB」で検索してお客様が期待する結果はおそらく「安くてUSB3.0で接続できる、3テラバイトの外付けハードディスク」だと思われます。

この「安くて」の部分は人によって「信頼できる」や「レビュー数が多い」であったりするかもしれませんが、だいたい「USB3.0の3テラバイトの外付けハードディスク」なのは間違いないでしょう。

 

ところが、Yahoo!ショッピングはこうなりません。一番上にくるのは「USB3.0接続の 1テラバイトのポータブルハードディスク」です。

そして二番目は「USB3.0接続の2テラバイトの外付けハードディスク」です。実際に「USB3.0接続の3テラバイトの外付けハードディスク」は、なんと10番目まで表示されません。

1ページ目、20件までに表示されるのは、たったの二件だけ。これが何でこういう結果になるのか皆目見当がつきません。

 

もちろん楽天市場ではトップにくるのは「一番安いUSB3.0接続の3テラバイトの外付けハードディスク」です。二番目は「レビュー数が多いUSB3.0接続の3テラバイトのハードディスク」でした。

アマゾンは「最短で納められるUSB3.0接続の3テラバイトの外付けハードディスク」が一番で、次に「在庫が少ないUSB3.0接続の3テラバイトのハードディスク」が並びます。

どちらも、順番に差異はあるものの、おおむね1ページ目のトップ3つ目ぐらいは「 USB3.0接続の3テラバイトの外付けハードディスク」が並びます。

 

Yahoo!ショッピングがいかに独特か、よくわかると思います。

 

ではYahoo!ショッピングは何順なのか。それはズバリ「最初のキーワード+評価」です。二番目につけている「3TB」は「店舗+商品のレビューor売上」に劣ります。

つまり「売り上げの大きい店舗は優遇するけど、新規店舗やあまり売れたい内店舗は起死回生のチャンスはないよ」ということです。

たとえば「USB3.0の外付けハードディスクを国内最安値で販売して新規店舗の目玉にしよう!」という目論見はYahoo!ショッピングでは無効です。(楽天やAmazonでは有効)

 

なぜこういう仕組みにしているのか。これは「出店料無料」が関係するのではないかと思います。

 

そもそもYahoo!ショッピングは検索結果にショップとは無関係の広告が表示されます。それも検索結果などよりもずっと目立つ場所に、です。

Yahoo!ショッピング無料化は、こうした広告の露出で広告の表示数を稼ぎ、利益をあげるのが目的だと考えられます。

最安値やキーワードを利用してトップに表示できてしまうと、広告効果を打ち消すばかりか、出店者からも収入が得られなくなってしまいます。

楽天やアマゾンはロイヤリティと出店料で利益が出るし、そもそも広告も自社サイト内で完結していますから、集客のために頑張ってもらっても何の痛みもないのですが、Yahoo!の場合はちょっと事情が違うのです。

広告をいっぱい出せなければ出店料無料化でお店を増やしても、なーんにも面白くない、だから「広告いっぱい出して売り上げが上がっている店舗様を優遇する」ための仕組みを何とかひねり出したのではないでしょうか?

 

つまり、Yahoo!ショッピングで売れるために必要なのは、こうです。

 

「Yahoo!に広告を出稿して、集客し、売り上げを上げて、レビューを集めて、年間トップを維持しよう」

・・・ありえないですよね。新規店舗がいくら広告を出しても、既存のレビューがいっぱい集まっているサイトに太刀打ちするのはほとんど不可能です。

個人的にはこの仕組みは近々破綻するとみています。申し訳ありませんけど、来店するお客様を完全に無視していては、ショッピングなんてしてくれません。

広告で稼ぎたいのはわかるのですが、まずは「買い物に来た人だけでも使いやすくしてほしい」のが私の思いです。

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