よくインターネットで「原価がいくら」で「販売価格がこれ」だからボッタクリ、みたいな話を目にします。
この「原価」が材料費であれば、そこから製品にするのに加工費や輸送費、人件費、機械償却費用、場合によっては特許使用料などもろもろ乗っかるので、現実的ではありません。
引き合いに出されがちなマクドナルドであれば、いくら牛肉が安かろうとも、それを成形して、焼いて、製品にするまでには製造工場とストアの加工、さらにそれに伴う人件費が必要です。
100円のハンバーガーを作るのに、どれだけの人間がかかわり、一時間にいくつ売れて、最終的に人件費や工場、ストアの機材コストや賃貸料をペイできるのか、という考え方が必要です。
ここの考えができないと「無理を押し通すだけ」で、店にとっては「来なくてもいいお客様」になってしまいます。それを考慮したうえで。
店頭で製品としてすでに並んでいる製品、すなわちパッケージ商品は一般的に仕入は定価の35~45%ぐらいです。
1000円の商品であればおよそ350~550円程度で仕入れていることになります。(厳密には交渉などでもっと1円単位の端数が出ます。)
スーパーや大型電気店などは10~20%程度の値引きをして販売するのが通常です。ですから利益としてはさらに少なくなります。
仮に仕入れが450円であれば、定価販売で利益が550円、20%オフなら800円ですから利益は350円、といったところでしょうか。